2020年09月21日

JSSPM第60回オンライン例会 2020年10月18日(日)「エボカシオン〜2004年の《イベリア》講習会で学んだこと」担当:日裏晶子

日本スペインピアノ音楽学会(JSSPM)2020年10月18日 第60回例会
「エボカシオン〜2004年の《イベリア》講習会で学んだこと」
担当:日裏晶子(当学会理事)

 2004年の秋、バルセロナのマーシャル音楽院にて、《イベリア》講習会Curso Iberiaが開かれました。前年に最後のリサイタルを終え演奏活動から引退なさったアリシア・デ・ラローチャ先生が、アルベニスの組曲《イベリア》についての講習会を6日間に渡って行う、とのことで、世界中から多くの受講生が集まりました。「このようなチャンスは二度とない!」との想いで私も申し込み、アリシア先生から直接レッスンを受ける機会をいただきました。
 世界的に新型コロナウィルスの流行が収まらない今、海外へ勉強に行くこともままなりませんが、私自身が講習会で学んできたこと、特に組曲の第1曲目「エボカシオン(プレルーディオ)」での先生のレッスンを再び思い返して、少しでも会員の皆さまにお伝えすることができれば、と思います。
 また、講習後に訪れたアルベニスの生地、カンプロドンで感じたことなども写真と共にお話をさせていただく予定です。

 当日は、EMEC-EDEMS(Schott)社 Guillermo Gonzalez版 の原典版を使用しますが、それぞれお持ちの版をご覧ください。楽譜がお手元にない方は、こちらをダウンロードしてご使用ください。小節番号がないので、あらかじめ入れておいていただけるとわかりやすいのでは、と思います。また、下記初版譜は大変誤りが多いため、譜読みには適さない点ご留意ください(学会誌第1号p. 82〜参照)。

組曲《イベリア》(全曲):
https://ks.imslp.net/files/imglnks/usimg/4/46/IMSLP515472-PMLP7337-Albaniz_-_Iberia.pdf

お申し込みの会員の方に当日の例会オンラインのための招待リンクをお送りします(ZOOMを予定)。オンライン例会については、会員のみ対象の非公開例会となります。

どうぞ会員の皆様のご参加をお待ちしております。

スケジュール:
2020年10月18日(日)
14:00〜15:00:例会+質疑応答
参加料: 無料(JSSPM 会員対象)
posted by 学会 at 19:49| Comment(0) | 講座

2020年08月23日

JSSPM第59回例会(会員限定・オンライン)2020年9月13(日)「自筆譜の重要性〜アルベニス晩年の傑作《アスレホス》の正しい音と指使い考察」担当:不破友芝

JSSPM会員の皆様

オンライン例会のご案内です。

*JSSPM会員対象 限定イベント
【JSSPM 第59回例会 2020年9月13(日)14:00-15:00‬ - オンライン】
担当:不破友芝(当学会理事)

「自筆譜の重要性〜アルベニス晩年の傑作《アスレホス》の正しい音と指使い考察」

アルベニスは組曲『イベリア』を完成させた後に、「ナバラ」と「アスレホス」という作品を未完で残しました。「アスレホス」は友人のグラナドスに託され、完成部分の2倍を超える長さの堂々たる傑作に仕上がりました。しかし、現状この曲の高い価値に比べ、演奏される機会が少ないことが問題だと考えております。

原因は2つあると考えられます。第1の原因は、そのままでは演奏が困難であることです。『イベリア』の「ヘレス」に勝るとも劣らない複雑な手の交差を要求されるため、そのまま演奏するとかなりの難しさとなります。これを回避する楽譜は1つ出版されていますが、『イベリア』『ラベーガ』『ナバラ』『アスレホス』が1冊となり高価である点が問題です。

第2の原因は、正しい浄書譜が出版されていないこと。手元には9種類の出版譜がありますが、正確なものは見当たりません。これは、アルベニスとグラナドスによる自筆譜と、出版に向けて作成された手稿譜にあまりに多くの差が存在することによる混乱が、尾を引いていると考えます。

そこで今回の例会では、まず正しい楽譜を作ること、そして、演奏しやすい指使いを考えやすい楽譜を作って、皆様と演奏しやすい運指について検討できればと考えております。

参加する皆様におかれましては、可能であれば「アスレホス」の運指(最低でも15小節までは)・メロディラインを考えておいていただきたいと思います。また、ピアノを演奏されない方に関しましては、手書き譜から楽譜を作成することの難しさを体感いただける例会になると考えておりますので、ご興味がございましたら、ご参加ください。

「アスレホス」の楽譜がお手元にない方は、こちらをダウンロードしてご使用ください(第2版です):
http://ks4.imslp.net/files/imglnks/usimg/8/83/IMSLP01147-Albeniz_azulejos.pdf

例会で紹介する楽譜については拙HPをご参照ください:
http://iberia.music.coocan.jp/column_gakufuhikaku_albeniz.htm

お申し込みの会員の方に当日の例会オンラインのための招待リンクをお送りします(ZOOMを予定)。オンライン例会については、会員のみ対象の非公開例会となりますので、ご興味がある方は、この機会にご入会ください。

どうぞ会員の皆様のご参加をお待ちしております。

スケジュール:
2020年9月13日(日)
14:00〜15:00:例会+質疑応答
参加料: 無料(JSSPM 会員対象)
posted by 学会 at 18:03| Comment(0) | 講座

2020年08月15日

JSSPM第58回オンライン例会 2020年8月23日(日)「デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)の円熟期の作品《セルダーニャ》(全5曲)におけるアルベニスからの影響について」担当:深尾由美子

2020 年 8 月 23 日(日) 17:00〜18:00 @オンライン配信 zoom meeting

テーマ:《デオダ・ド・セヴラック(1872-1921)の円熟期の作品《セル ダーニャ》(全 5 曲)におけるアルベニスからの影響について》
担当:深尾由美子(当会正会員)

フランス近代の作曲家セヴラックは、1896 年、パリに設立されたばかりのスコラ・カントルム音楽院でダンデ ィやシャルル・ボルドらから指導を受けると同時に、この音楽院に集まったアルベニスを始めとするスペインの 音楽家たち、さらにドビュッシー、デュカ、フォーレ、シャブリエといった当時のフランス音楽を代表する音楽 家たちとの交友関係を持ち、彼らから多くの刺激を受けて創作をおこないました。

なかでもアルベニスは、セヴラックに最も大きな影響を与えた作曲家でした。

そのことは、セヴラックの《セルダーニャ》、《夾竹桃の下で》といった円熟期から最晩年の作品のなかにはっ きりと見て取ることができます。

アルベニスは 1898 年 1 月から約 6 か月間、スコラ・カントルム音楽院のピアノ科教授エドゥアルド・リスレ ールの代講教員として、セヴラック他の若い音楽家たちにピアノを教えました。アルベニスはセヴラックの才能 と即興演奏の腕前を高く評価し、いつしか二人は師弟関係を越えて親しい友人となり、この友情はアルベニスが 亡くなるまで続きました。

アルベニスは、セヴラックが南仏ラングドックの故郷からインスピレーションを得て《ラングドック地方にて》 (全5曲、1903-04)を作曲した、その「姿勢」に感化されて《イベリア》(1905〜08)の作曲を決意しました。 そしてセヴラックは、アルベニスの《イベリア》に感動し、大きな影響を受けて《セルダーニャ》(1908-11)を 作曲しています。

今回は、セヴラックの《セルダーニャ》のなかに見られる、「アルベニスの影」と、アルベニスを通して喚起さ れたイベリア半島の歌とリズムの受容についてお話させていただきます。
PDF にて資料を制作致します。当日までに協会からメール添付で配布予定です。

また、セヴラックの《セルダーニャ》の楽譜は imslp の以下のサイトより入手可能です。

http://conquest.imslp.info/files/imglnks/usimg/5/5e/IMSLP06080-Severac_-_Cerdana_(piano).pdf

お申し込みの会員の方に、当日の例会オンラインのための招待リンクをお送りします(ZOOM を予定)。オンライ ン例会については、会員のみ対象の非公開例会となりますので、ご興味がある方は、この機会にご入会くださ い。ご入会については、公式サイトをご覧ください。
posted by 学会 at 14:06| Comment(0) | 講座